CASESTUDY 鉄の結束で、
困難を越えていく。
大手家電メーカー様

PROJECT OUTLINE
大手家電メーカーの量販店向けの全国イベントをサポート。
「アニメのキャラクターを使いたい」というご要望をもとに、
版権交渉から、キャラクターが載ったノベルティグッズやPOPのプロデュースまでを内海産業一社で手がけた案件。

求められたのは、最上の企画力。

家電量販店では、成約者にノベルティグッズをプレゼントするなど、週末になると、さまざまなメーカーがイベントを繰り広げている。内海産業に、大手家電メーカーから相談が寄せられたのは、春のことだった。営業担当の石田は語る。

「もっと自社ならではの独自性のあるイベントをやってみたい、というご要望でした。具体的には、何かキャラクターが使えないか、というお考えをお持ちだったんです。」

だが、既存の有名キャラクターを使うとなると版権使用料などで巨額の費用がかかることが多い。また、キャラクターが使えるか、どんな企画がありうるか、リサーチをするだけでも、大手広告代理店に依頼すれば、それなりの費用がかかってしまう。石田は帰社して上司に相談した。偶然にも支店のお客様に、版権交渉を手がけている会社があった。求められていたのは、家族連れの来場者に訴求できるような、アニメキャラクター。そして、男の子、女の子のどちらにも喜んでもらえるもの。かつ、目新しさのあるもの……。
難題だったが、ひとつのアイディアが寄せられる。公共放送のアニメキャラクターで、その年の年末に映画化されるものがあったのだ。過去にキャラクター化されたことはない。権利元に打診をしてみると費用面も魅力的だった。

プロジェクトメンバー

期待は、チームのつながりで越えていく。

春に始まったプロジェクトだったが、イベント開催予定は夏。納期は、わずか3ヶ月しかない。しかも、イベントは500店舗で1日2回行われるという大規模なもの。この間に、キャラクター版権元との交渉を押し進め、ノベルティグッズも作る必要があった。

「版権の交渉を続けながら、企画内容を走りながら考えていきました。必要なノベルティグッズは万単位の個数になりますので、とにかく早く動く必要があったんです。」

このとき、支店長がひとつの決断を下す。この短期間で、一人ですべてをこなすのは無理だと判断したのだ。そこで上司や同僚たちとチームを組んだ。「最上の実現力」を実践するためだ。ランチボックス、文房具セット、ペン立て、シャープペンシルなど、次々にグッズが決まっていく。イベントに使う、ポスターやバルーンも任されていた。版権交渉もまとまり、急ピッチでグッズの製造に入る。急ぎの仕事だからといって、内海産業に対する高いクオリティの期待が変わることはない。製造委託したメーカーから上がってくるサンプルを慎重にチェックし、生産管理、品質管理へとプロセスは進んでいった。

要望がある限り、炎の情熱で不可能を可能にし、結果にこだわる。

キャラクターグッズが、続々と納入されてくる。だが、これを納めるだけで終わりではない。イベント会場となる量販店の規模によって、必要な個数も、ノベルティの種類も異なる。さまざまなグッズを仕分け、必要なキットとしてセットし、必要な時期に全国のイベント会場に送り出さなければいけない。

「同僚やパートナー企業など、関わってくださった、たくさんの人たちが本当に見事に動いてくださって、ありえないほどのスピードでプロジェクトを進めることができました。私たちの強みは、やはりこの“完遂する力”なんだ、と実感できた経験でした。」

このとき使ったキャラクターは、認知度にもかかわらず、それまでグッズが巷で広く売られていたりしてはいなかった。イベント会場では、このメーカーだけの、なかなか手にできないキャラクターグッズに喜ぶ、たくさんの家族連れの姿が見られた。まさに独自性のある、他にないイベントとなった。支店長のもとには、お客様から「よくやってくれた」という言葉が寄せられたという。その後、同じお客様から、高級菓子、子ども向けのお菓子箱、駅弁など、ユニークな企画のご要望が次々に寄せられることになった。

「改めて学んだのは、やってみることの大切さです。絶対にあきらめず、どうすればできるか、から考えてみる。一人でできないことも、仲間の力を借りれば、成し遂げられる。これからもチャレンジを心がけたいと思っています。」

「走りながら考える。」
まさに内海らしさを体現したプロジェクトだった。